Body & Soul
ヨガ、素潜り、フリーダイビング、スィム、ボディワーク、そしてちょっぴりアートな毎日。
202103<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>202105
RINPA?RIMPA??
今日は、お休みを貰って午前中に用事を済ませ、午後から上野で開かれている「大琳派展」に行ってきました。

琳派って何?は上のリンク先を見ていただくとして、この展覧会、一ヶ月ちょっとの会期中に何回か展示換え、頁換え(読本などの)があって、特に今日からは、300年にわたり受け継がれた琳派を代表する4人の絵師(俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木基一)の、普段は離れ離れに所蔵されている4枚の「雷神風神図屏風」が一同に展示されるということで、前からとても楽しみにしていたんです。

自分、昔から意匠にとても興味があり、20代から十年あまりそちら関係の仕事をしていました。
琳派と言えば、数々の和の意匠の宝庫でもあります。
桜、つつじ、かきつばた、梅、鶴、波・・・繰り返されるモチーフ。フェティッシュといえるぐらい大好きです。

その「雷神風神図屏風」ですが、4点が集まった光景は壮観でした。圧倒されました。
このように見られるのは、多分もう一生のうちに無いかも知れない。。。
そしてやっぱり自分は宗達が好きだって事がよくわかりました。

もうね、なんというかね、描くそばからその筆致に淀みが無いというか。もちろん想像上の神様なわけだから、何かを写したりしてるわけじゃないわけで。絵になる前から彼の中ですべて出来上がっているんだよね。一気呵成に仕上げた全く迷いの無い線。
でもちゃんと人間の身体を厳しく見てきた人のデッサンだったりするわけで。
写実をきちんと訓練してきた人ならではの突き抜けた感。うぅむ、何かね、ピカソとかを思い出していたんです。(奇しくも今ピカソ展もやってますね。行かなくては!!)
そしてはみ出したり、ばっさり切り落としたり、何もない空白の構図の潔く大胆な美しさよ。

ここまで描ける人って結構テクニックに酔っちゃったりして、それが絵に出ていやらしくなったり、小さくまとまったりしちゃいがちなんだけど、逆にとっても大きな自由を手に入れてるんだよね。
それって奇跡のような出来事だと思う。

さらには、彼は絵巻物や扇、歌集などの小さいものの作画も多く手がけていて、その繊細さや洒脱さと、襖絵や屏風絵などの大きな作品のダイナミックさとのコントラストがより際立っていて何もかもが本当に素晴らしかったです。

琳派としての時系列的には、宗達→光琳→抱一→基一となるわけですが、時代を経るごとに段々と様々なモチーフが洗練されていき、都会的に、意匠化されていくのを目の当たりにするのもとても興味深かったです。
そしてそれはこじんまりまとまっていくのと表裏一体でもありました。
これがきっと「都っぽい」というか「垢抜けた」感じというのでしょうね。


でもやっぱり私は宗達が好きだ!!


*表題についてですが、以前、他の美術館でも琳派の展覧会をやってたのですが、その時の英語の表記が「RIMPA」でした。そして今回の展覧会の英語表記は「RINPA」。うぅむ。。
スポンサーサイト



「ひろしま」
ばくばくした。
心臓が口から飛び出そうだった。
ページをめくる手が震えた。

写真集「ひろしま」。

もの言わぬ、衣類、メガネ、ぞうり、化粧瓶。

そのころ、服は母親や妻が縫ってくれるものだった。
古くなった和服をほどいて洋服に仕立てたり、
その大事なひとのことを思い、生地を選びはさみを入れ、縫うものだった。
そして、破れたりほころびたりしたらあて布をし、つくろい、大事に着たのだ。

小花柄のギャザースカートは少女のものだろうか。
和服を作り直したワンピースは。
一針一針が今も新しい、名前の書かれた足袋は。
「女学校」のネームがはいったセーラー服は。

「その一瞬」まで、それぞれの、その数だけの、大切な家族があり夢があり、未来があった。
「その一瞬」が、その思いや、その輝きをすべて破壊したのだ。
何もかも。


写真家の冷徹なまなざしは、
フェティッシュとも言えるくらいに、対象に深く、でも、すべらかにくい込む。
そして、
その衣類たちは、「その一瞬」まで
そのひとの、大事なひとを包んでいたものだったので、
その体温や、心臓の鼓動、皮膚のきめまでを、正確に、
みるものの肌感覚として映し出す。
けっして眼をそらすことのできないように。


「かけがえのない」と言うこと。

「その一瞬」から60余年。
自分たちはその年数ぶん「豊かさ」や「幸せ」を得ただろうか。



今日の一冊

ひろしまひろしま
(2008/04)
石内 都

商品詳細を見る


【写真集】


広島市現代美術館特別展 ~8/10まで
花、宝石、水
昨日土曜は久びさの休日お仕事デー。
朝から、「とぉりゃ~~~っ!!」となぎ倒すように仕事を終え、午後から表参道へ。
20日で終わってしまう荒木経惟写真展「YAMI NO HANA」を見にいく。
(階上入り口の床に書かれたバナーの中にアラーキー氏直筆の自画像が)

ARAKI

デジタル着色総天然色風の花の写真と言えば、今をときめく蜷川実花さんが思い浮かぶけど、荒木氏の毒々しいまでの色の花とジュエリーの写真は、実花さんの写真の軽さ、明るさ、脳天気(あは)さとは一線を画す。対象に深く深ーく入り込む、ある意味とってもフィジカルとも言える行為の結果、そこから立ちのぼってくる官能性と、明らかな死の気配。
やっぱり咲き誇る花の生命力と、死のイメージは表裏一体なのであるね。
それでも、死だけではない、そこに「表現者のほの温かい視線」が感じられるところが荒木氏の写真の魅力的なところだと思う。

オキーフ、メープルソープ、そしてARAKI.。それぞれの花。生と死。

20080420114556

その後、表参道にかかる歩道橋を新緑のケヤキ並木を眺めながら渡り、斜め向かいのビル「Gyre」ジャイルへ。
ここは不思議なビルで、1階にシャネルブティック、2階にジュエリーのブルガリなどの海外ブランドのショップが入っているのに、階上にはMOMA(ニューヨーク現代美術館)デザインストアやギャラリーが入っているお陰で、入り口から入ってきた客のほとんどは1~2階のラグジュアリーな空間を素通りし、エスカレーターで上に上がっていく。おまけに昨日は「国境なき医師団」のフォトプレゼンテーションまでおこなわれていた。
当然、その方面に向かう方たちはシャネルとか、ブルガリを身に付けるとは思えない。モダンでオサレなビルの内装やウィンドーに飾られてる服と、その前を歩いている客層(こちらは違った意味でファッショナブル)との激しいギャップが面白い。っていうか、今やシャネル、ブルガリってまったくおしゃれじゃない気がするのだが。。
(ヨーロッパのファッションコングロマリットによる、文化や芸術、社会貢献活動に関してはまたいつか書こうと思う)

私ももちろんその階を素通りし、3Fのギャラリーで開かれているAir and Water;Part1展を見に行く。
広大なプールに浮かぶ一人の男性。屋外プールの飛び込み台。
ダイビングした人のまわりに広がる無数の小さな泡。
水面はいつも色んな表情でざわめいているのに、水の中はとても静かな世界が広がっている。
その水の描き出す様々な紋様。
シズル感あふれる、お勧めの展覧会。

ギャラリーを出た後、フロア上のMOMAストアを見て回る。知り合いに先日貰ったプレゼント(∞プチプチ)のお返しを購入する。これを貰ったらひっくりかえるか、めちゃくちゃ感謝されるかのどちらかだと思うな。
私が貰ったとしたらとっても嬉しい実用品。たぶん毎日使うと思う。
自分には、シルバーのワイヤーブレスレットを購入。

そうこうしている内に、6時近くになる。今夜は、フリーダイビングの大姉御、松元恵さんの祝勝会が新宿であるのだ。#恵さんは先日行われたバハマの大会で2年のブランクを経て、フリーダイビング競技の海の3種目で女子の日本記録を樹立した。すごいっ!

本当はGyreの地下の食料品売り場がとても面白い(プリンジャム、激ウマよん)ので、いつも行くと何時間もいるのだけど、この日は時間がなくなってしまい、後ろ髪惹かれまくりで新宿へ急ぐ。

先月のインドア記録会以来にお会いした恵さん、とても若々しく、キレイになってた。びっくり。
(写真はご本人の許可を戴いて載せています)

08祝勝会


小さい頃、大人になれば色んな知識や経験が増えて、生きて行く事が段々と楽になっていくだろう。と思いそれを楽しみに生きてきた気がする。
でも、今振り返ってみて、全然そうなっていなくて、多分これからもそうならないと最近やっとわかった。
その覚悟の上でこれからを生きて行く事が大事なんだ。

恵さんを見ていると、潜り続けること、泳ぎ続けること、そして歩き続けることの大切さを感じるのだ。
本当におめでとうございます。

腸炎以降、あまりお酒を飲んでいなかったので、久々の飲酒でところどころ記憶喪失状態。
夜風が気持ちよくて、このままずっと歩き続けていたいなと思ってたのはおぼえてる。
いい春の一日だった。

今日の一冊

センチメンタルな旅・冬の旅センチメンタルな旅・冬の旅
(1991/02)
荒木 経惟

商品詳細を見る


少し前ある番組の「泣ける本」ランキングの一位にこの本がなっていた。
荒木経惟夫妻の愛の記録。
荒木陽子さん(経惟氏夫人)の本を読んでから読むとさらに号泣できる。
美しくて、残酷な本。
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.